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2025年05月07日

兼松由奈選手 レースレポート【Rally 三河湾2025】

こちらのシリーズコラムでは、当社がスポンサー契約をしているラリードライバー兼松由奈選手の情報や、ラリーの魅力などをお届けしています。

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今回は、「RALLY 三河湾2025」のレースレポートをご紹介します。
2025年JAF全日本ラリー選手権のシーズン初戦として、愛知県蒲郡市周辺で2月末に開催されたこのレース。

昨シーズンから始まった若手育成カテゴリーMORIZO Challange Cup(MCC)も併催され、大いに盛り上がったようです。

TEAM KANEMATSUからはJN2(MCC)とJN4へ2台が出走。
エンジニアも増員し、規模を拡大しての参戦となりました。


 



兼松由奈選手 レースレポート
RALLY 三河湾2025


1.レース概要
2.結果
3.レポート
 




1.レース概要
■競技会名称
 2025年JAF全日本ラリー選手権第1戦
 RALLY 三河湾2025 Supported by AICELLO

■日程
 2025年2月28日(金)~3月2日(日)の3日間

■場所
 愛知県蒲郡市、岡崎市、豊川市及び額田郡幸田町

■参戦車両
 トヨタ GRヤリス 6MT RJ 車両


 スズキ スイフトスポーツ RJ車両


■ドライバー/コドライバー
 GRヤリス ドライバー  :兼松由奈(かねまつ ゆうな)
 コドライバー:山下秀(やました しゅう)
 スイフトスポーツ ドライバー  :藤原友貴(ふじはら ともき)
 コドライバー:宮本大輝(みやもと ひろき)
 ※コドライバーとは、助手席に座って運転手に指示を出すナビゲーターのことです。

■コース概要
 種目:スペシャルステージ(SS)ラリー
 ・SSの路面 ターマック(舗装路面)
 ・SSの数 14本
 ・SSの総距離 76.32km
 ・コース総距離 245.87km



2.結果

 GRヤリス:MCC 4 位/9 台(JN2クラス 9 位/29 台)
  総合順位(全日本選手権) 17位/58台
 スイフトスポーツ:JN4クラス 4位/4台
 総合順位(全日本選手権) 21位/58台



3.レポート

■LEG1(1日目)

クリーンな路面のステージで構成されているLEG1では、兼松/山下組、藤原/宮本組ともにスローペースでのスタート。

午後のループから調子の上がった藤原/宮本組は、7本中3本をクラスベストタイムでLEG1をトップで折り返しとなりました。

兼松/山下組は、タイム自体はクラス5番手だったものの、ライバルのミスコースペナルティや早着ペナルティが加算され、運よく2位へポジションアップ。
2台ともに良い順位で1日目を終えることができました。
 

 

 


■LEG2(2日目)

続くLEG2は、LEG1とうって変わってツイスティでテクニカルな林道ステージで構成されています。

兼松/山下組は、苦手なSS8で大きく負けてしまい稲葉/竹下組、ジール/バイデン組とのタイム差が少なくなるなか、SS9では2番手タイムを出しつつ午前ループはポジションキープ。
藤原/宮本組も調子よく3本中2本をトップタイムで、1位のまま午後のループへ。

午後のループでは、兼松/山下組はまた2番手タイムを出すことはできたものの、苦手なステージと焦りによるミスでの大きなタイムロスで暫定3位での完走となりました。

その後ジール/バイデン組へのSS13でのトラブルへの救済タイムによって4位が正式結果となりました。
藤原/宮本組も、SS12でのスピン、SS14でのペナルティもあり4位での完走となりました。
2台ともに、運も味方して良いポジションで走っていただけに残念な結果となってしまいました。

プレッシャーのかかった局面でミスをしてしまうところも含め、この結果をそれぞれのクルーの課題として今後成長していけるよう努めます。

しかし、2組とも今大会はクラスアップの初参戦で、今までの車両よりも速いマシンでの初戦となります。
どちらも無傷で無事完走したことと、好タイムを残せたことは想像以上の結果だともとらえています。
 

 

 


■コメント
兼松由奈

ラリー三河湾は昨年の結果のトラウマもあり、苦手なステージと慣れないマシン、タイヤでの参戦は不安がありました。

しかし、今年の大会は昨年とステージも変わり、自分の得意なステージも多く全体を通して楽しく走ることができたので良かったです。

今大会からクラスアップして参戦するJN2クラスMCCは、昨年から出場しているMCC2年生の選手だけでなく、新たに参戦する選手も別カテゴリーで結果を残してきた選手ばかりで、LEG1では周りのスピードに正直圧倒されてしまいました。

しかし、林道の経験値は他の選手より少しですがアドバンテージを得ている部分でもあるので、LEG2の林道ステージでは好タイムを残すことができ、安心と自信にもつながりました。

MCC2年目の大竹選手、稲葉選手、最上選手、そしてニュージーランドでチャンピオンを獲っているジール選手のスピードが安定して速いので、自分の課題として、ペースを安定させることと苦手なステージをもう少しだけペースアップする方法を探ることで、上位争いに加われるようトレーニングしていきたいです。

今回のラリーは、特に「ラリーは最後まで何があるかわからない」というのを実感しました。
運よくペナルティで上がれたり、ライバルもミスをしてくれることもあり、それはステージを走り切るまでわからないのがレースとの違いでもあり面白い部分です。

良いことも悪いことも大きな経験が得られた1戦でした。応援ありがとうございました。

山下秀
いよいよ全日本ラリー2025シーズンが開幕しました。
スイフトからGRヤリスにステップアップして初戦になります。

開幕までの短い準備期間で、チームメンバー、スポンサー様、ファンの方々の力添えで三河湾ラリーのスタートラインに立てたこと、感謝申し上げます。ありがとうございます!

DAY1はサーキットや三河湾スカイラインを使ったSSで、ハイスピードな設定となり、いきなりGRヤリスの速さを体感しました。
ノートのリーディングタイミングも昨年までのスイフトと比べ、先読みが必要になり、1本目のセクションでは読み遅れによるロスもありました。
2本目では少し修正できた部分もありましたが、実戦と練習量で改善していきたいと思います。

DAY2は林道を使ったSS がメインとなり、2本のSSでクラス2番手タイムをマーク!
2日間着実な走りで完走できたことは、大きな収穫となりました。

得意な林道、苦手な林道もわかってきたので、ドライバー、メカニックと試行錯誤しながら成長していきたいと思います。
まだまだ伸びしろがあるので、レベルアップして1カ月後の次戦唐津に繋げていきます!




 



■2025年JAF全日本ラリー選手権

第2戦「ツール・ド・九州2025in唐津」レポートはこちら >>

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