兼松由奈選手 レースレポート【ツール・ド・九州in唐津2025】
こちらのシリーズコラムでは、当社がスポンサー契約をしているラリードライバー兼松由奈選手の情報や、ラリーの魅力などをお届けしています。
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今回のレースは、2025年JAF全日本ラリー選手権のシーズン第2戦目。
4月に佐賀県唐津市周辺で行われた「ツール・ド・九州2025in唐津」のレースレポートが兼松選手より届きましたのでご紹介します!
兼松由奈選手 レースレポート
ツール・ド・九州2025in唐津
1.レース概要
2.結果
3.レポート
1.レース概要
■競技会名称
2025年JAF全日本ラリー選手権第2戦
ツール・ド・九州2025in唐津
■日程
2025年4月11日(金)~4月13日(日)の3日間
■場所
佐賀県唐津市周辺
■参戦車両
トヨタ GRヤリス 6MT RJ 車両
■ドライバー/コドライバー
GRヤリス ドライバー :兼松由奈(かねまつ ゆうな)
コドライバー:山下秀(やました しゅう)
※コドライバーとは、助手席に座って運転手に指示を出すナビゲーターのことです。
■コース概要
種目:スペシャルステージ(SS)ラリー
・SSの路面 ターマック(舗装路面)
・SSの数 12本
・SSの総距離 105.32km
・コース総距離 324.87km
2.結果
MCC 7 位/11 台(JN2クラス 10 位/22 台)
総合順位(全日本選手権) 17位/58台
3.レポート
■LEG1(1日目)
天気に恵まれた土曜は完全なドライ路面。
SS1.3のステージタイムは大きく離されることもなく、午前のステージは3本とも5番手タイム。
AMANOGAWAのロングステージは、ハイスピードなセクションから、ストレートのほぼないコーナーの連続する区間、そしてハイスピードのセクションと、14キロの中で道のリズムや路面が変わる難しいステージ。
特にコーナーの連続するステージ中間区間をうまく走ることができずペースも上がらなかったため、昼のサービスでマシンセッティング変更を行いました。
午後のステージは、変更したセッティングが合わない部分があり、想定よりもタイムは上がらず、5位で1日目を終えることとなりました。
■LEG2(2日目)
夜に降った雨の影響で、路面はウェットコンディション。
LEG2は、LEG1のAMANOGAWAの逆走とSAYOHIMEの2種類4本のロングステージがあり、SAYOHIMEは苔が多く滑りやすいステージ。
AMANOGAWA Reverseはハイスピード区間は路面も乾いていてクリーン、しかしコーナーが連続する区間はスリッパリー、そして滑りやすいハイスピード区間と、非常に難しく、ドライビングミスもありペースを大幅に落としてしまいました。
午後は、ドライ路面も増えコースコンディションは良くなっていく方向で、午前の反省を踏まえドライビングを変えてペースアップ。
しかし午前中のペースダウンが響き、MCC総合7位/女性クラス1位でのフィニッシュとなりました。
■コメント
兼松由奈
ツール・ド・九州in 唐津、応援ありがとうございました!
ハイスピードのセクションからストレートが全くないくねくねとしたセクション、そしてまたハイスピードなセクションに入るなど、路面やステージのリズムがコロコロと変わる唐津ラリー。
リタイアも多くハードなラリーでした。
難しいながらもLEG1は気持ちよく攻められるところも多く、失敗を減らしたりタイムアップできるところを探ったりと、比較的楽しく走れていました。
LEG2は雨上がりの路面で、ドライとウェットが混ざっていて、苔、土、落ち葉のある滑りやすいコンディションになり、順位を落としてしまう結果になってしまいました。
佐賀の山の特徴的なくねくねとしたステージもなかなか上手く走ることができず、色々な部分でスキル不足を痛感したりと、三河湾ラリーとまた違った自分の苦手なステージと課題が見えたラリーでした。
そんな中で、コドラ、チームメンバーがより速く走らせるためにセッティングを考えてくれるのが心強く、良くなっていくのが実感できたことは非常に嬉しかったです。
また、今大会もMCC参戦の目標である、女性クラスFemale Challenge Awardを獲得することができました!
課題だらけですが、次戦に向けて頑張りますので引き続き応援お願いいたします。
山下秀
自身、初の九州ラウンドになります。
金曜日のレッキから九州のくねくね道に苦戦させられるスタートとなりました。
ストレートが少なく、コーナーが連続で続く道で、ノートリーディングのタイミングも取りづらく、コ・ドライバーにとっても難しいコースでした。
初日は5番手につけて、上位陣に近づけるSSもありました。
しかし、DAY2は夜に降った雨で、路面状況が悪化し、ドライの部分とコケで滑る部分が混在し、さらに難しいラリーとなりました。
路面のパターンやコースのパターンとしては、また新たな経験が積めたので、次戦に活かして行きたいと思います!
応援ありがとうございました!
■2025年JAF全日本ラリー選手権
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