大型木造倉庫が完成しました
当社の敷地内に新たに建設した大型木造倉庫が完成しました。
本倉庫は、平屋建て・床面積約900㎡の大規模木造建築で、使用した約200㎥の木材は100%岐阜県産材です。柱や梁などの構造躯体にはヒノキ集成材、壁にはスギの直交集成板(CLT)を採用し、すべて自社工場で加工しました。
建設には、ATAハイブリッドトラス構法とCLT工法を取り入れ、20mスパンの大空間を実現しながら、短工期での施工を可能にしました。2024年10月に着工し、2025年2月に完成するまでの期間はわずか5か月。木造建築ならではの意匠性と施工性が生かされたプロジェクトとなりました。
この倉庫建設の大きな目的は、プレカット加工量の増加に伴う製品在庫の置き場確保です。新倉庫では最大1,200㎥の製品を保管できるようになり、今後の生産量増加にも対応可能です。
また、物流業界の2024年問題にも対応し、トラックの積み込みスペースを広く確保することで、待機時間を削減し、よりスムーズな出荷体制を実現します。
さらに、当社は岐阜県と「岐阜県木の国・山の国県産材利用促進協定」を結んでおり、今回の倉庫建設では補助金制度も活用して地元の木材をふんだんに使用しました。木造建築の可能性を広げるとともに、環境に配慮した持続可能な非住宅建築のあり方を示すモデルケースとしています。
今後、2025年8月には新たなプレカットラインの更新を予定しており、それに伴う生産量増加への対応や、製品ストックヤードの確保、配送の効率化を進めていきます。また、「見せる倉庫」として木造建築の魅力を伝え、非住宅案件への木造化提案を強化することで、木構造事業のさらなる発展を目指します。
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